
| |  | | | Oded
Hirsh | 今年はとても難しい年だった。共同プロデューサーのAdi
Ezroniさんと共にマンハッタンの60のビルを訪ね歩いた。しかし不動産業者には理解してもらえない。彼らの反応はこうだ。「買いたいの?借りたいの?売りたいの?
」
「理解されないのは当然だと思います。 家にアーティストを入れて、クレイジーなものが作られていく、こんなリスクを背負ってくれる人はなかなかいません。」
長い月日を経て、アーティストの知り合いからこのビルの家主、ロバート・ペアー氏を紹介された。
「長い間無人だったというリフォーム中のビルを見て、ここをアートで満たしたいと強く願いました。幸いにも氏はとてもいい方で、アートに多大な情熱を持っていて、『君達がこの家の最初の住人だ』と言ってくださったのです。  | | | Oded
Hirsh | | | | | 結果的には、プロジェクトは彼との素晴らしいコラボレーションとなりました。
私達はアートプロジェクト、彼はリノベーションを進め、同時に終わらせなくてはならない。与えられた期間は3週間。アーティストは制作材料を、建設業者は建築資材を持ち込む。そしてそれぞれが同じように「ホーム」を作ろうとしている。建築業者、アーティスト、黒人白人が混じりあい、ストリートで色んなことが起こる。これほどリアルなことはありません。最終的には両者が同時に終了し、皆が一緒になってオープニングを祝いました。
トイレが使えなかったり、ペンキが塗られてなかったり、ラフな仕上がりですけど、大したことではありません。重要なのは、この場所この環境で行われたこと、生じたことの全てです。」
 | |  | | | Michael
Paul Britto/Installation/USA | 毎回プロジェクトを異なる場所で開催してきた。グリーンポイント、ソーホー、そして、ハーレム。
特に、急激に変わる街での開催に興味がある。
「重要なファクターとなるのは建築、コミュニティーなどの環境なので、違う場所で行うことでプロジェクトは全く違うものになります
急激に変化する場所には大きなテンションがあります。人々が入れ替わる中で様々な社会的論争点が生じ、民族、ジェンダー、収入、古いもの、新しいもの、伝統、近代性などの対立が明らかになる。土地開発の過程で、いわばカルチャーの中で起こっていることが一気に表出するのではないでしょうか。
短期間だけやってきて、プロジェクトを行い、去っていくのがホームベース・プロジェクトの本質です。新旧どちらかの立場を取らないよそ者が入ってきて、張りつめた空気の中でソーシャルネットワークと調査を行い、異なるカルチャーや家の本質のようなものを捉えようと試み、それらを活気に満ちた方法でさらし、人々に『本来の家』を思い出させる引き金となる。
急激に変わる街での開催に興味があるのは、真っ黒に沸騰した場所に、アーティスト達が違った状態を持ち込めるのでは、と思うからです。」
できたら今後はインターナショナルに展開していきたいです。また、プロジェクトが十分なサポートを受けられるようになったら、複数の場所を関連させることも考えています。
来年はベルリンを予定していますが、その次に日本で開催できたらと思っているんですよ。
100%の仕上がりではなくても、とても満足しています。ここで、とても純粋で真実であり、そしてパワフルな何かが起こったのです。それらは決してよいことばかりではありませんが、互いに向き合うことによって、予想もしていなかった豊潤なものに徐々に近づき、部屋は新しいエッセンスに満ちていた。それぞれのアーティストにとっても、とても強力な何かの始まりになったと確信しています。」 |