おか・こうじろう
福岡県生まれ。レ・ミゼラブルなどミュージカルを中心に活躍し続ける舞台俳優。料理・書道はプロ級、その他陶芸や骨董までと幅広く、その多才ぶりは演劇界では有名。世界中でスパを体験することも趣味とし、休暇があればアジア中心に各国を飛び回る。タイマッサージなど4種類の免許も取得済。ミュージカル界の「スパ王」と呼ばれている。
舞台の合間など少しでも時間ができると、ふらりとリラクゼーションの旅に出ます。つい先日も公演が午後3時に終了した後、4時半の飛行機で一路鹿児島の温泉へ行きましたし、予想外に稽古が早く終わったある時などは翌日がオフだったのを思い出し、急いで書店に立ち寄りガイドブックを購入して、そのまま沖縄に飛んだり。本当にふらりと(笑)。目的地がどこであれ、チケットを予約した時点で、もう僕の体はリラックスモードへとシフトチェンジ。やがて訪れるはずの至福の時間に想いを馳せるのです。
以前なら舞台の勉強とリフレッシュをかねてニューヨークに出かけていましたが、あの街はなかなかリラックスさせてくれない。何かを求め野心や意欲があってはじめてエネルギーがもらえる場所ですから、常にがんばろうとしてしまうんですね。1週間で10本以上も舞台を観てしまうこともありました。舞台の勉強のためには必要なことだったのかもしれませんが、だからといって帰国するたびにぐったりしていては、仕方がないでしょう。それで次第に僕の足はリラクゼーションを求め、アジアへと向かうようになったのです。今もし1週間のオフがあったら、迷わずタイに行きますね。現地ではやっぱりスパ三昧。ホテルから一歩も外に出ないことも珍しくありません。
タイの魅力は、スパだけじゃなくて食べ物がおいしいところ。リラクゼーションの旅には欠かせません。屋台から高級レストランまでそのスタイルは多彩ですし、どれもおいしい。一人旅の場合はだいたい屋台ですけど。それと、現地の人々の人柄の良さも魅力の一つ。異国の地で親切にされると、余計愛着が湧いちゃいますよね。
岡幸二郎氏お気に入りの「ザ・オリエンタル バンコク」
タイでおすすめのスパは、「ザ・オリエンタル バンコク」です。チャオプラヤ川の対岸に渡ったところ。スパ施設の最上階がアーユルヴェーダの専用フロアになっているんです。器やオイル、施術の方法もすべて本場の南インドで使われているものと同じものなのですが、オリエンタルのスパはひと味違う。本場インドの雑然とした環境でアーユルヴェーダをうけるのも趣があって好きですが、綺麗で新しいだけじゃない、洗練された環境で受ける施術はまた格別です。
タイ以外なら、龍井茶を買うために訪れた杭州で、ついでに立ち寄った「富春リゾート」の富春SPAもおすすめです。ここでは、「ジュエル」、「チベット」、「気」という3つのマッサージを受けました。どれも新鮮でリラクゼーション効果も抜群。とくに鳥の声と水の音しか聞こえない朝の目覚めは最高です。杭州にこんなところがあるとは本当に驚きでした。
異国の地でオフィシャルな仮面を脱ぎ捨て、ひたすら気持ちのいいスパに身を委ねる。明日への活力の源となる極上のリラックスタイムは、僕にはかけがえのないものです。舞台俳優は体が資本ですからね。(談)