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NY Report vol.111 A Night at the Museum(1)  - 夜のミュージアムでお泊り体験
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アメリカ自然史博物館 A Night at the Museum © AMNH/D. Finnin
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© Ayano Matsumae
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子供の頃、デパートやミュージアムの閉館前に物陰にこっそり隠れて、夜を明かしてみたいと思ったことはないだろうか。きっと人々がいなくなると、おもちゃや剥製や蝋人形が目覚めて動き始めるに違いない。 2006年に日本でも公開された「ナイトミュージアム(原題:A Night at the Museum)」は、まさにそんな夜のミュージアムを描いた映画だ。
舞台は、セントラルパークから道を挟んで西隣、79丁目に堂々と聳えるアメリカ自然史博物館。夜になると、巨大なティラノザウルスの骨、ダチョウやライオンの剥製、ネアンデルタール人やフン族の王アッティラの蝋人形やら、ジオラマでポーズを取るミニチュア人形達、その他諸々が 自由気ままに徘徊し出すのだ。
これを見た子供達は、実際にミュージアムで夜を明かしたくてウズウズするだろう。しかし、心配ご無用。アメリカ自然史博物館は、子供達のそんな夢に応えてくれる。ここには映画タイトルそのままの「A Night at the Museum」という、子供のためのお泊まりイベントがある。
参加できるのは8歳~12歳の子供達とその保護者のみ。禁断の夜のミュージアムを心行くまで探索できるとあって、開始以来大人気を博している。 2月のとある金曜日の回はこんな様子だ。
正面入り口に閉館の札が立てられ、人々が通りに吐き出される夕方5時45分、ガラス張りの宇宙展示館「ローズセンター」の入り口には、大きなナップサックやトランクを手にした親子連れが吸い込まれて行く。
到着するなり元気に走り回り、時々集められてはあちこちで記念撮影を行っている、お揃いのTシャツを着た少年13人のグループは、バースデーイベントだった。
© Ayano Matsumae
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「ブライアンの10歳のお祝いを企画したの。2年前、彼のお兄さんも10歳をここで祝ってから、ブライアンはこの日をずっと我慢強く待っていたわ。」お母さんに頭をなでられて、ブライアン君はちょっと照れくさそうだ。
こちらでは10年毎の誕生日にはゲストをたくさん招いて特別に祝うことが多い。ミュージアムで友達と明かす一夜は、ブライアン君にどんな思い出を残すのだろうか。
今回のお泊まり場所は、巨大な青い鯨が空に浮かぶ、広大な海中の世界「ミルスタインホール」と、その隣の「北米のほ乳類ギャラリー」だ。
薄暗いホールの底に下りて、まずは海底で寝床の用意。簡易ベッドはあらかじめ用意され、そこに各自が持参した寝袋や枕、毛布などの寝具を広げる。
黄色、水色、赤、ピンク、明るい色があちこちに広がって、海底の花畑のようだ。小さな秘密基地が整うと、子供達の興奮は一気に高まる。

© Ayano Matsumae
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ミュージアムの地下から4階までを合わせると、その広さは東京ドームの3倍以上。ここに、星のかけら、恐竜の赤ちゃんの化石、バッファローやインパラや南国のチョウチョなど、時空を超えた自然の神秘が散らばっているのだ。
簡単なオリエンテーションが終わり、
さあ探検開始だ。
プロフィール
NILEport NY : Ayano Matsumae
東京大学文学部・美学芸術学科卒業。東京で国内外のアパレル、イベント企画会社等を経て、フリーランスライターとなる。現在ニューヨーク在住、アート、ライフスタイル、フード・カルチャー等をカバー。
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