
あまりにも優雅なロイヤルスイートの客間。

各部屋に残るフレスコ画の色をスイート各部屋のインテリアに反映させている。
パリの「フォーシーズンズ・ジョルジュ・サンク」や「フォーシーズンズ・ミラノ」をイメージして行くと、少なからず驚かされるのが「フォーシーズンズ・フィレンツェ」だ。
フィレンツェの中心街からほど近い小道に、その入口はある。え、ここがあのフォーシーズンズ? と疑ってしまうほど、それは小さな、ひっそりとした入口だ。ところが躾のよいドアマンに促されエントランスホールに立ってみると、フレスコ画、漆喰細工などに埋め尽くされた回廊にまず圧倒される。歩を進めるごとにその驚きは喜びに変わる。
2008年6月にオープンした「フォーシーズンズ・フィレンツェ」は、2つの建物とフィレンツェ最大の個人庭園からなっている。その歴史は1473年、「ロレンツォ・イル・マニフィコ」の書記官であったバルトロメオ・スカラが、現在のホテル本館である館を買い取ったところから始まる。その後、アレッサンドロ・メディチ枢機卿(後の法王レオン6世)、ゲラルデスカ家など、5世紀にわたってフィレンツェ文化の中枢に君臨した名家に継承された。文化の高さが権力の大きさを示した時代、ルネサンス期前後の芸術家たちが競うように、自らの作品で館を飾っていった。
7年の修復期間を経てホテルとして生まれ変わったこの館、5世紀にわたる美術の集大成はホテルとしては趣向がやや多すぎる感は否めない。が、フィレンツェ美術を愛する向きには最高の一軒になるだろう。
写真左/ロイヤルスイートの客間 写真中/レストラン「イル・パラージョ」では地元の厳選食材を使ったトスカーナ料理のほか、ライトな感覚のインターナショナルな料理も楽しめる。 写真右/ロイヤルスイートのバスルーム
Borgo Pinti, 99 50121 Firenze, Italy TEL:+39 (055) 2626 1 http://www.fourseasons.com/jp
更新日:2009年5月12日