中学生になった日の朝、父から渡された箱の中にはシンプルで繊細なフェイスが特徴の「大人」を感じさせる時計が入っていました。
それを手にした時の「ドキドキ」をいまだに忘れることのできない私は、何かの記念日、特別なおしゃれをしたい時など、ここぞというタイミングで、お気に入りの時計を身につけるようになりました。
仕事でニューヨークを頻繁に訪れていた時代には、「ファッション、シューズ、バッグ、そして何より時計など身につけるもので様々なことがまるっきり変わってしまうこと」も体験しました。ホテルマンの対応、レストランの席、すべてにおいて最上のものを手にいれることができるのです。時計の魔力?かもしれません。
特に自分らしさをアピールするファッションアイテムの少ない男性にとって、時計は重要な「自分の分身」ともいうべき存在であるはずです。年齢を重ね、社会的地位も上がるのに伴い、彼らの腕で輝く時計も進化していき、それは見ている私たち女性を楽しませてくれる。時計はそれほどに素敵なアイテムなのです。
シックな紺のスーツに身を包み、シンプルだけどエレガントな時計を選ぶ人は、知的な恋愛が上手な人?また、カジュアルなスタイリングに合わせて大きなフェイスのスポーティな時計を楽しんでいる人は、アクティブな日々を大切な人と過ごしたいと思っているのかも? なんて想像が膨らんでいきます。
フェイスの色、大きさ、そしてベルトの色や素材など、昔とは違い楽しみながら選べる時計は、私にとって、また大人の男性にとっては、おしゃれの重要アイテムNo1。
その日の気分、スタイリング、シーン、会う人との関係などを考えて時計を着替えるのは当然ですし、また時にはその色や大きさ、輝きをポイントにコーディネートを考えるのも楽しいものです。自分らしいスタイルや想いを時計で表現できたら、それは紛れもなくおしゃれ上級者です。時計をポイントに、バランスよく様々なアイテムをプラスしたりマイナスしたりしながらコーディネートを楽しむ。ファッションは知的ゲームと言えるでしょう。
みなさんも、まずは時計でそんな大人のおしゃれゲームを楽しんでみませんか。
髙橋みどり/Midori Takahashi
1956年東京生まれ。法政大学法学部卒業。テレビ朝日の女性向け情報番組のファッションレポーターとして活躍後、株式会社ジュン アシダ、株式会社メルローズの企画部販売促進担当としてプレスの仕事を確立する。ファッションショー、カタログ制作、雑誌のタイアップ、貸出業務、イベントの企画などの仕事を担当。1990年のバーニーズ ニューヨーク日本進出に伴い転職。一号店のオープンスタッフに加わり、宣伝部ジェネラルマネージャーとして宣伝、PR、プロモーションなどにかかわる。1997年には、ジョルジオ アルマーニ ジャパン株式会社広報室長になり、宣伝PR、プロモーション、VMD、広報の統括を行う。2000年株式会社サザビーリーグの子会社、株式会社エストネーションを設立。エグゼクティブオフィサーとして、プランニング、宣伝PR、マーケティングの統括を行う。2004年から2005年までは六本木ヒルズ店の店長も兼任。2005年6月に独立し、Oens(オーエンス)を設立。人、企業、ブランドを応援したいという思いから、ブランドのPR、マーケティング、商品・店舗活用プロデュースだけでなく、原稿執筆、セミナー講師など活躍の場を広げている。
http://www.midroom.com/
更新日:2009年6月16日