髙橋みどり/Midori Takahashi
1956年東京生まれ。法政大学法学部卒業。テレビ朝日の女性向け情報番組のファッションレポーターとして活躍後、株式会社ジュンアシダ、株式会社メルローズの企画部販売促進担当としてプレスの仕事を確立する。ファッションショー、カタログ制作、雑誌のタイアップ、貸出業務、イベントの企画などの仕事を担当。1990年のバーニーズニューヨーク日本進出に伴い転職。一号店のオープンスタッフに加わり、宣伝部ジェネラルマネージャーとして宣伝、PR、プロモーションなどにかかわる。 1997年には、ジョルジオ アルマーニジャパン株式会社広報室長になり、宣伝PR、プロモーション、VMD、広報の統括を行う。2000年株式会社サザビーリーグの子会社、株式会社エストネーションを設立。エグゼクティブオフィサーとして、プランニング、宣伝PR、マーケティングの統括を行う。2004年から2005年までは六本木ヒルズ店の店長も兼任。2005年6月に独立し、Oens(オーエンス)を設立。人、企業、ブランドを応援したいという思いから、ブランドのPR、マーケティング、商品・店舗活用プロデュースだけでなく、原稿執筆、セミナー講師など活躍の場を広げている。
私が好きだった色は何色だったろう? そして大好きな服はどんなタイプのものだったろう? 思い出の箱を開けてみたらそこに答えがありました。「そうだ、シンプルでシック、それでいて知的で品格のあるもの」。それが私のお気に入りだった、と気づきました。
自分らしさを失わずに、その中にリラックス感があり、ラグジュアリーでもある。それが私の理想のスタイリング。40代を過ぎた頃から、ずっとそんなスタイルを探し求めていたような気がします。
ミラノ、パリ、ニューヨーク・・・、仕事で出かけるたびに街角ですれ違った素敵な人たち。すれ違うたびに、そんな人たちに嫉妬して、それでも見よう見真似でそのスタイルや色を自分らしく取り入れて、大人の雰囲気に近づきたいと思ったものです。 時には自分勝手な思い込みから失敗を繰り返したりしながら、やっと自分らしいスタイルを創ることができるようになったのはこの数年。なんと長い年月が過ぎたことでしょう。
人真似ではない仕事のスタイル、生き方、時間の過ごし方、学び方全てに通じる一つのスタイルがやっと見えてきたこのごろ。そうしたら今度はそのスタイルへの思いが強くなり、頑固にそれにこだわる自分に気づきました。
そんな時に出会ったかけがえのないブランド。それがブルネロ クチネリです。たとえばこのブランドのイメージは――凛とした女性の近くで優しくエレガントに彼女をエスコートする知的な男性。 そのイメージに触れた瞬間に、1組の男女が織り成すシックで美しいドラマに心が揺さぶられ、幸せな気分に満たされている自分に驚きました。
美しい装いは、人を幸せにすることは、これまでにも自分で何度も体験していたし、みなさんにもお伝えしてきたけれど、それとはまったく違う「幸せ感」がそこにはありました。 その服に袖を通し、改めてその上からボディに触れてみる。なんと心地よいのでしょう。これまでにこんな快適さを味わったことがあったでしょうか。こんなに気持ちが安らいだことがあったでしょうか。
纏った瞬間に創り手の思いや哲学が伝わってくる服。そんな服をみなさんにもお伝えしたくて、スタイリングしてみました。 これから4回、そんなブルネロ クチネリの世界をみなさんとご一緒に紐解いていきたいと思っています。楽しみにしていてくださいね。
ブルネロ クチネリに出会ったとき一番驚いたのが色の組み合わせの繊細さと素材の美しさ。グレー、ホワイト、ベージュ、ネイビー、そのどれもが私たちの周りにある色とは微妙に違い美しく優しく感じられたのは上質な素材のせいでしょうか? 日本人の私たちの肌、髪、体を美しく包み表現してくれるその拘りと物作りへの愛情は、今の私たちが求め続けていたものとイコールなのではないでしょうか。 そんな中、今回は4体のスタイリングをつくってみましたので参考になれば嬉しいです。
更新日:2009年6月26日













