Spring
「富士桜高原別荘地」の名の通り、春には満開の桜が咲き乱れ、人々の目を楽しませる。一年のうちで、もっとも華やぐ季節である。

富士桜高原別荘地には、いたるところにさまざまな桜が見られる。名前の由来となった富士桜は、富士山や箱根を中心に自生する桜。毎年、上品で小さい一重咲きの花をつけることからマメザクラとも呼ばれている。周辺では花見を楽しむ祭りや、イベントも数多く開催される。
Summer
涼やかな風が吹き抜けると、やわらかな木漏れ日と、はっきりとした影とが入り乱れる。別荘地の夏は、瑞々しい記憶を刻むだろう。

夏は非常に過ごしやすい富士桜。広大な富士桜高原別荘地の敷地内にある「富士桜カントリー倶楽部」と「富士レイクサイドカントリー倶楽部」でのゴルフや、レジャーにはぴったりだ。河口湖で毎年行われる河口湖湖上祭は、富士五湖最大規模の花火大会である。
Autumn
富士の裾野も、周囲の木々も、その落ち葉も、見渡す限り燃え立つ色彩が広がる秋。一度目にすれば、忘れられない光景となる。

寒暖の差が大きいため、富士桜では色濃く紅葉するという。河口湖畔でも、紅葉まつりなどのイベントが行われるほか、初心者にも人気のマラソン大会や、東日本最高峰の自転車レース、ブラックバスのフィッシング大会など、数々の魅力的なスポーツの祭典が催される。
Winter
透明度の高い冬の空気は、富士の姿をより気高く、荘厳に浮かび上がらせる。美しさと厳しさが同居する富士に魅了される。

雪と氷の景色に彩られた冬の富士桜。冷え切った空気の中で見上げる富士山の稜線は、ひときわはっきりとしており、風の強い日には、山肌で舞う粉雪を見ることもできる。また、湖畔を彩る鮮やかなイルミネーションや、「湖上の舞」と呼ばれる冬の打ち上げ花火も美しい。
「富士は笠雲をいただいている。笠雲はすっぽり山頂にかぶさって、富士が低く見えるほどであるが、かなりの速度で、たえず左手へ向って移動している。(昭和39年7月7日、―泰淳記す―)」。
これは、作家の武田泰淳、妻の百合子、娘の花一家が、富士桜高原の山荘での生活を綴った日記、『富士日記』の一節である。舞台となった富士桜高原別荘地は、富士観光開発が、周囲の自然を損なうことのないよう1959年から50年もの歳月をかけてじっくりと熟成させてきた歴史ある別荘地だ。
同じ相貌を見せることのない富士山と、刻々と変化する山間の独特な気候、一年を通し、ときに厳しく、ときに美しい、表情豊かな四季に触れた新鮮な驚きと、清冽な自然に抱かれながら地に足のついた人生を歩む地元の人々と触れ合うことの喜びが、生き生きと描かれている。
この日記が書かれ始めたのは、昭和39年の7月4日のこと。一家は東京から車を飛ばし、多摩を越え、八王子、大月、そして富士吉田からスバルラインへの道のりを、年間を通して足しげく通っている。
満開の桜が切れ目なく続く春、峠を山吹や紅に染め上げる秋の紅葉など、富士桜へのドライブは、鮮やかに変転する四季を心に染みこませながらの旅程であったに違いない。麓に比べ、ひと月ほど遅れる季節も、一家に強い印象を与えたようだ。
「八時、花子を学校の寄宿舎まで送り届け、そのまま山へ。なぜ急に今朝くることになったかというと、『サクラが咲いているかどうか気になる、(中略)今日見に行こう』と主人が言ったからである。(昭和41年5月1日、百合子)」。朝、急に思い立ち、矢もたてもたまらずに見に行きたくなるほどの桜は、毎年のように感嘆をもって語られている。
当時、東京にあった一家の自宅からは車で3時間、道路が大幅に整備された現在では、おおよそ90分たらずで到着する富士桜。思い立ってすぐに足が向くほどの距離でありながら、俗世を感じることもないほどに都会から離れているという、絶妙な距離感が、富士桜の特徴のひとつでもあるだろう。
そんなこの地での生活の中で、特に印象深く描かれるのは、別荘仲間の大岡昇平や、地元の人々との色濃い交流である。夏、親交のあった石屋の社長一家との河口湖湖上祭の花火大会での一場面など、一家がいかに人々との触れ合いを楽しんでいたかという記述があふれている。
家の修繕、庭の造成、車の修理に訪れる業者とのやりとりも、人情味があり実に気持ちがよい。このような穏やかな人柄は、現在でも変わらないと別荘の住人も口をそろえる。
日記の大半を記したのが、妻の百合子だったためか、毎日の食事も丹念に描かれる。秋の収穫の季節には、山菜などの山の幸をはじめ、地の作物が数多く登場し、富士山麓や河口湖周辺の滋味あふれる食生活の豊かさを垣間見ることができる。
「八時半起きる。南アルプス全部見える。はっきり見える。富士山も全部見える。いいお天気だ。(昭和41年、1日1日、百合子)」
とあるように、一家は元旦も山荘で迎えるなど、冬の富士桜の生活も満喫していた。想像以上の寒さに驚き、悪戦苦闘しながらの生活であったようだが、冷暖房や断熱の技術が発達した現代ならば、冬の寒さもむしろ魅力的なのではないだろうか。
昨年、老朽化のため一家の山荘は取り壊された。しかし、毎年必ず訪れる富士桜高原別荘地の春夏秋冬と富士山は、変わらずにその輝きを放ち続けている。
お問い合わせ
富士観光開発 TEL:0120‐45‐2236 http://www.fujizakurakogen.jp/
ご希望の方は別荘地見学が可能ですのでお申し付け下さい。
更新日:2009年8月28日













