夜会の料理。それぞれに合うシャンパーニュと共に味わった。写真左:「昆布の折り紙仕立て一本釣りのフランス産鱸オーブン焼き 柚子と黒胡椒の効いたバターインカの目覚めと牡蠣のソース」/写真右:「フォア・グラのグリエ 梅とシソのクリーム 滑らかなチキンのヴルテ」。
写真左:「赤座海老とキャヴィア・オシェトラ ポワローのクリーム 海苔とピスタチオ」。2人の偉大なるシェフが日本から持ち込んだ食材に注目したい/写真右:「爽やかなピンクグレープフルーツ 柚子と山椒のソルベ」。ほかに「ビスキュイ・ローズ・ドゥ・ランスのムース」も。

2009年7月20日、シャンパーニュの故郷として知られるランスは、真夏だというのに予想外に涼しくこの地に足を踏み入れる人々を爽やかな空気が迎え入れてくれた。この夜、ローラン・ペリエ社所有のシャトー・ドゥ・ルヴォワで特別な晩餐会が開かれるという。
「“キャトル マン(4つの手)”」による饗宴と題されたこの催しは、新たに同社社長に就任したステファン・ツァシス氏の発案によるものだ。日本滞在時から懇意にしていた偉大なるシェフ、ブルーノ・メナール氏(ロオジェ)とティエリー・ヴォワザン氏(レ セゾン)が故郷のフランスで夏休みを過ごすその機会に、ぜひシャトーで少人数の宴を開きローラン・ペリエを愛する人々とひと時を過ごしたかったのだという。
当日はヴォワザン氏の師にあたるジェラール・ボワイエ氏も駆けつけ、厨房で弟子の仕事をサポートしていたのが印象的だった。 饗された料理は5皿、デザートが2皿。それぞれに相性抜群のローラン・ペリエのシャンパーニュが登場した。海老とキャビアの料理にはウルトラ ブリュットが、タラバ蟹のムニエルには、グラン シエクルが、デザートのムースにはアレクサンドラ ロゼ 1998(マグナム)が…という具合に。
どの皿も、この日のためだけに2人のシェフが創作したもので、わざわざ日本から昆布や柚子、海苔、梅やシソなどの素材を持ち込んだところに彼らの並々ならぬ料理への情熱が見えた。そして生まれた華麗な皿たちの美しさ。
日本とフランスのジャーナリストやオテル・ドゥ・クリヨンのシェフ・ソムリエも参加したこの宴は、夜が深まるにつれて盛り上がり、集った人々はいつまでもシャンパーニュ・グラスを傾けながら、エスプリあふれる会話を楽しんだ。時計が深夜12時を告げる頃、ひと仕事終えたシェフたちも団欒の輪に入り、また新たな話題で座は盛り上がりを見せた。
軽やかで、気品があり、フレッシュな、ローラン・ペリエのシャンパーニュを味わうたびに、この夜の記憶が甦るだろう。
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更新日:2009年10月29日










